Happy大作戦

両手いっぱい 夢を詰め込んで

実録 真夏のジャニショ4時間待ち

お盆時期のジャニショほど地獄はない。

私は8月11日〜13日に手越担の友人と共に東京遠征をした。11日、12日に東京味の素スタジアムで行われたNEWSの野外ライブのためである。とても楽しかったのだが、交通費とホテル代がバカになった。飛行機とホテルを予約するにもお盆時期でどこも高いのである。なので私達は味スタに2日間入れる期待を込め、当落前にこの遠征を三日間の日程に設定した。早めに予約しないと、ただでさえバカ高い料金が更に跳ね上がるからだ。(因みに札幌ー羽田往復+電車賃で4万した)

三日間の日程の中、最初の2日間は参戦するとして、最終日はどうするか。手越担の友人に行きたいとこある?と聞かれたため、私はこう答えた。「ジャニショに行きたい!」 と。

ジャニショは地方のジャニオタにとっては夢の場所だ。1枚160円で顔がいい人達の写真を買えるし、本人達にも利益が行く。なんて素敵なシステム。しかし私の地域はジャニショが無く、飛行機で遠征する以外に行く方法はなかった。なのでフォロワーさんが買ったカワイイ写真をただただ指をくわえて見るしかなく、お店の中もNEWSのアルバムの特典映像でテゴちゃんと小山さんがコスプレして潜入している映像でしか知らない。すると友人が厳しい顔つきで告げた。「覚悟した方がいい」と。私はわかったよー、と返事をしつつも、どこか甘く見ていた。お盆とNEWSとキンプリのコンサートが被った原宿のジャニショを。

 

結局私達は1日目だけ当たったので、2日目ディズニーで3日目ジャニショという歩数稼ぎの為のようなハードスケジュールを強行した。

友人からは原宿のジャニショは並ぶための整理券が配られるから早めに行こうと提案されていたので、開店前の10時には原宿に着くようにした。が、既に目の前には恐ろしい程の長蛇の列が多数存在していた。多数というのは①入場するための列 ②次に入場するための列 ③整理券を貰うための列 の3つである。ジャニショ前の広場にいる大量のジャニオタを警備員が誘導して並ばせていた。私達はまず、整理券を貰うための列に並んだ。警備員から1枚で2人入れます、という説明のもと配られる。10時前に並んだにも関わらず、貰ったのは13:30から並ぶことのできる整理券。そう、入場出来るのではない。あくまで入場するために並ぶことができる整理券なのである。

3時間半の余裕が出来た私達は、新大久保へ行き韓国コスメを買ったり韓国グルメを食べたりした。まぁ灼熱の中若人が集まって地獄だったけど。インスタ映えのためにあんな暑い中並んでホクホクのチーズドック食べれるのすごい。その後渋谷駅でセクゾちゃんの24時間テレビの壁広告を撮ったりしてオタクも楽しんだ。

そして13:00にはまた気温31℃の原宿へ戻る。驚いたのは3時間前より列が多くなっていたこと。そう、入場が遅れているのである。私達が着いた頃には12:00の列がまだ入れていなかった。まぁ入場するためではなく、並ぶための整理券なので(意味わからないが)それもやむ無しなのだろう。警備員に列を聞き、13:30の整理券を持つ人々の後ろへ並ぶ。その時は知る由もない、これが地獄の始まりだということを。

灼熱の中、外で日傘をさしてただただ待つ。思えばこの旅行は並んでばかりだった。1日目は味スタで3時間半グッズ列に並び、2日目はランドで100分並んだ。が、味スタの3時間半に比べれば全然可愛く思えた。※疲れている  待っている間は味スタでこんな所が可愛かったよね〜とか、セトリとか、そんな話ばかりである。また、前も後ろも担当は違うとはいえジャニオタなので、耳をすませると色々な話が聞こえて面白い。(盗み聞くな)

並んでいると急に大雨が降り始めた。そう、ゲリラ豪雨である。ツイッターでもトレンド1位を取っていたので、地方でも知っている方は多いだろう。大雨の中駅へ向かって必死に走る人達を横目に見ながら、傘をさし必死に待つ我々ジャニオタ。しかし通り際に「あれなんの列?」とか外国人が「What's happening?」とか言っていたので横目に見られてたのは100%我々の方である。

雷がゴロゴロ鳴る中1時間半。流石に長い。すると私達の前のお姉さん方が恐ろしい事を口にした。「14:00からの人が入場している!」我々が持っているのは13:30から並べる整理券である。おかしい。お姉さん方は行動派で、警備員に事情を説明する。すると警備員は「わかりました、着いてきてください」と言って私達を誘導する。やった、やっと入れる。お姉さん方は相合傘をしていたので肩がびしょ濡れだ、早く入れてやってほしい。そう思って着いていくと、警備員は広場を一周して私達は元の場所に戻った。?????「ここで待機していてください」??????? 順番を抜かされた上に謎に歩かされ、私達は結局待つことに。意味がわからない。謝罪もなし。まぁ其方も雨の中お疲れでしょうけど!!お疲れ様です!!!

そして若干私達の列がキレ気味で待っていると、30分後にようやく「着いてきてください」と言われる。やっとだー!ここまでで2時間だ。長かった。あれ?4時間待ちなんじゃないかって?そう、本番はここからである。

ジャニショ横の期間限定でオープンしているキンプリストアを通り過ぎ、店の前で少し待たされる。そして誘導され階段を下り、ようやく入場する。折り畳み傘をビニール袋に入れると、雨粒が大量に袋の下に溜まる。さあここが夢に見た楽園だ!

が、目の前には長蛇の列が見える。??????これはなんの列と聞くと「レジだ」と答える友人。レジ?レジって上の階だよね!?そうだよ、と友人。店の奥には嵐とかA.B.C-Zとかキスマイとか沢山の写真が貼られたボードが並んでほっそい列を作っているのだが、そこに人が埋まっている。ので、該当グループのファンは最早レジの列に並びながら写真を選んでいる。目眩がしてきた。幸か不幸かNEWSセクゾWESTの私の応援しているグループの写真はレジ列から離れた入口横のスペースにあったので、ガラガラの中友人と写真を選ぶ。早く列に並びたかったのでケチケチしてられなかった。好き!と思えばすぐに雨で濡れた手で申込用紙に書き込む。そしてシワシワになった申込用紙を手にレジ列に並ぶ。友人と共に並んでいたのでまた話しながらだったが、1人だったら心が死んでいたかもしれない。また、列に並びながら他のグループのカワイイ写真を拝めたのでまだ良かったかもしれない。(良くない)

我々は修行僧か?と思いながら並んでいると、ようやく店員さんに案内され階段を登り地上へ上がる。まだ雨が降っていたのだが、ここでまた1階のレジスペースに入るまでの列に並ぶ。レジスペースに入ると、そこにはやはりギュウギュウ詰めの列が存在していた。楽しく話していた友人だが、1日目2日目と2人でずっと立ちながら話していたため、流石に目が死んでくる。つられて私も目が死んでくる。やはりジャニオタは修行僧だ。店内BGMの代わり替わりに流れるジャニーズソングがまだ心を癒してくれる程度か。ちまちまと進む列。レジを見ると、ピピピピピピピピピピッと壊してるのでは!?と思うほど高速でレジキーを打つ店員さん。だがしかしレジが2つほど使われておらず、一向に進まない。「私がやってやりたい…」元スーパーのレジバイトをしていた友人がぽそりと言う。味スタの時も同じこと言ってた。まぁどちらも人手不足だよなぁとは思う。1人がさばく時間にも限界がある。

足が棒になりだし、目が死に、飛行機間に合うかな…とか思って並んでいるといつの間にかレジには2人店員さんが増え、私は最前列へ。するとずっと聞きたかった声。

「お次お待ちの方どうぞー!!」ヤッターーーーーー!!!!!!!!!!;;;;;;;;;

ここまで2時間。入場前と合わせて計4時間である。頑張ったよオタク達は。

スーパー並んでいるので店員さんも必死にレジキーを打つ。本当は写真の確認をされるのだが、ご自分でお願いしますと告げられた。もうここまで来ると1枚くらい間違えられてても疲れてどうでもいいので気にしなかった。

夢に思い描いていたジャニショは、想像以上に過酷な現場だった。私が1つここで学んだのは 原宿のジャニショは修行僧向けということである。コンサート終わり、しかも他のグループと被っている場合にはより修行に向いていると思う。今回私達は更にお盆というスペシャルメニューで挑んでしまった。今の私の足は屈強である。

恐らく原宿のジャニショへは当分足を運ばないし、行くとしても名古屋などの地方になると思うが、これは誰も悪くない。強いていえば中心地なのにジャニショが狭すぎるくらいか。そう思えるのは、袋の中の重岡大毅がニッカニカと微笑んでいるからであろう。

f:id:naninl4:20180821125700j:image